ABO血液型
占いや性格診断でよく知られるABO血液型は、本来は輸血という医療行為のために研究が進んだものです。血液型は生物学的な特徴ですが、奇しくも先祖から絶え間なくつながってきた「血」が言葉の頭にあるのです。ABO血液型は、血液中の細胞として最も多く存在する赤血球の表面の構造の違いを反映しているものですが、糖鎖の並びの違いによって決まっています。下記のような糖鎖の構造の違いでABO血液型タイプに分かれます。


4種類の血液型

ABO血液型には4種類のタイプがあります。 簡単な検査でわかるのは、A型・B型・O型・AB型の4つです。 血液型を決める遺伝子は、その人の父親と母親の両方から一つずつ受け継ぎます。よって、A・B・Oの3文字から2つずつとった組み合わせとなり、実際には6通りの文字の並びとなります。O型の遺伝子はOOで、AB型はABでありますが、A型にはAA型とAO型があり、B型にはBB型とBO型があります。 遺伝子で表されるそれぞれの血液型には、メンデルの「優性の法則」が当てはまります。


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